創業経営者から学んだ事
上垣清澄先生が牛丼チェーン店の吉野家へ入社し創業経営者である松田瑞穂氏から学び、その後、ダイエー、㈱モス・フードサービス、㈱京樽、㈱柿安本店等において、各創業者の様々な考え方、仕事の取組み方について、熱い講義を受け、今後の人生において「心に残る言葉」に揺さぶられるものがありました。上垣清澄先生が 27 歳当時、松田瑞穂氏より「今ある会社の収益で社員の人材育成のためセミナーへ参加させる。」「人材育成は、お金と時間が必要。」「1 億円あったら教育に使用する。」という創業者の考えに驚きました。「セミナーと現実社会では、考え方にギャップが発生する事。」についての問いかけに対し、「10 人に投資して 1 人残れば良い!決心と覚悟をしろ!」という事です。経営する事で大切なことは「時流を読み間違えない事」です。時代の変化を捉え先読みし対策・対応しなければならない事です。 過去に吉野家は、牛肉の自由化の読み間違いや企業側の効率化(フリーズ肉や粉末タレ等、使用)を目指した結果、味が変わり顧客が離れ倒産してしまいました。復活のカギは、「牛丼の味を基に戻す事」でした。その後、昭和 56 年 1 月 10 日付、上垣清澄先生は、㈱ダイエーに入社し、大企業病を感じたそうです。 社内調整が困難で派閥があり決裁案件に時間を要し結果、「良い報告書しか回覧されない」為、企業の健全な発展が阻害されてしまいます。結果、㈱ダイエーは、不採算店を大量閉鎖し、イオンの子会社となってしまいます。 些細なミスでも強く叱責されて評価を下げたり、失敗の責任は全て下の者に押し付ける等、駄目な社員のレッテルを貼るという、そんな環境では、嫌気が差し離職してしまいます。 現場から意見も出なくなり創造性も無くなり、自主性に欠けた人材しか残らなくなる為、組織力の低下に繋がると思いました。その後、上垣清澄先生が平成 6 年、㈱モス・フードサービス在職中に創業経営者である櫻田慧氏から学ん
だ言葉が心に残りました。ある店舗の機械装置が不具合の件、連絡を受けた上垣清澄先生が「明日対応します」との電話対応に対し櫻田慧氏は「直ぐに対応しなさい!相手が期待する以上の事をしなさい!」と言われたそうです。モスバーガー店舗はパパさんママさんが経営している。フランチャイズは成功を約束されていない中、店主は借金をして汗水垂らしてお客様へ「ありがとうございます。」と日々、対応している。モチベーション(意識)が高い個人や組織体制が構築されれば、経営に生かせる。 「常に感謝される仕事をしなければならない。」という事を学びました。モスバーガーの強みは、加盟店契約まで、6 ケ月は要し、決心と覚悟を見極められます。契約後は、資金や人材面で面倒見がよく、運命共同体的な社風があり価値観を共有する仲間を集めている事が成功の秘訣だそうです。外食産業に限らず今後、少子高齢化で日本の胃袋総数も縮小し売上と雇用の両面で正に時流を読まなければならないと感じました。一つの企業だけでは解決出来ない問題に対し様々な企業と連携して取り組んでいかなければ、企業は衰退してしまうと感じます。外食産業は、顧客の趣味嗜好が絶えず変化し続け
新たなメニュー開発・広告宣伝・店舗改装・接客サービスの改善等の繰り返しで、顧客へ新たな価値を提供し続ける事が基本です。チェーン店舗に届く食材の加工度を上げて店舗内における調理労働の単純化と高品質で均質な調理メニューの開発、持ち帰り惣菜専門店の増加やデリバリーサービスや医療・福祉分野と食料、農業分野の関係者が戦略的に連携し健康長寿型食品サービスの開発。又、仕事に対するモチベーションを高めるために、外国人労働者に対し、仕入・発注・店長・責任者等の責務を与え、人材確保等、規制緩和も含め国の積極的な関与も必要だ
と思いました。 最後に上垣清澄先生が話された言葉「本気と一生懸命の違い」、物事に対し本気で取り組む事が大切である事を今後の人生において自分自身に常に問いかける事が「心に残る言葉」となりました。
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